ドコモから2012年冬モデルで世界初の
「IGZO」を採用したスマホSH-02E

新世代ディスプレイIGZOによる恩恵とは?

IGZOとは、シャープ開発の液晶技術のひとつ
インジウム(In)ガリウム(Ga)亜鉛(Zn)で構成する
酸化物(O)をアモルファスシリコンに代わり
液晶の薄膜トランジスタとして利用するもの

高輝度、タッチパネルの高精度、低消費など恩恵が
多い技術だがスマホに採用された実際の効果が発表されている

劇的な低消費電力


まずはその省エネ性能から
アプリなどによる高負荷がかかっておらず
ソフトウェアによるエコ機能をかけていない
ディスプレイのみのテストとして

2011年冬発売のSH-01Dとの比較では
静止画表示 約4.8倍
連続動画再生 約2.8倍

このように飛躍的に増加している
静止画表示が突出している点にも理由がある

それが液晶アイドリングストップ機能
従来の液晶は何も動いていない状態でも
秒間60回の書き換えをおこなっている

その書き換えによる負荷は
ディスプレイだけでなくCPUもともに動作している

これは液晶が映像を出す際に各画素に
電荷をかけるのだが、すぐに消失するため
画像の維持ができない

そして静止映像でも動画のように書き換えが
必要になる従来液晶の仕様だった

IGZOはこれまでの常識を打ち破り
電荷が失われにくく、秒間1回程度の書き換えで維持ができるのである

バックライトが透る!


液晶は自発光できず、背面から光をあてて明るさを出すが
IGZOではバックライトの光の透過率が従来よりも1.2倍
遮られず通す特性をもっている
そのため、まったく同じ明るさのバックライトを当てると
IGZOのほうが輝度が高くなるのである

より繊細な操作


そして、先ほどの書き換え頻度の少なさはタッチパネルの品質に影響する
液晶が駆動を止める合間にタッチパネルの操作の検出をすることで
液晶パネル部からのノイズを除去できる
これによりタッチパネルが感圧式の際用いられた
先端の細いペン入力が可能になる
付属の小型タッチペンと充実した手帳アプリが
用意されているのもその恩恵である
 
デザイン面では狭額縁化により
左右のベゼル幅が従来機比10%幅が狭くなり
4.9インチでありながら持ちやすいという特徴も持つ

今年実用化されたばかりの技術のため
製品数はまだまだすくないが
このようにスマホと非常に相性良い技術のため
普及していって欲しいものだ